サービス内容と施設の種類
ここでは障害者施設で提供しているサービス内容や、利用者へのサポート内容などを紹介します。これらは障害者施設の種類によっても異なりますので、それぞれの違いと一緒に知っておきましょう。
3つのサービス
障害を持っている人に対して、その人がどのような障害を持っていてどれだけ生活における影響があるのかを判断し、その重度がどのレベルにあたるのかといったことを適切に判断してサービスを提供することが障害者施設の役割です。その具体的なサービス内容としては、大きく3つに分けられます。
まず1つめは、生活介護です。生活介護はデイサービスのような日中の活動をサポートすることが主な内容です。利用者の散歩や体操を一緒にしたり、簡単な内職をする仕事もあります。そして障害のレベルによっては日常生活にサポートを必要とする方もいるので、入浴や排泄などの身体介助をすることもあります。
そして2つめは就労支援介護です。ここが障害者施設と介護施設を分ける大きな特徴とも言えます。就労支援は就職のサポートをする仕事です。障害のレベルによって一般的な就職の支援と、一般的な就職は難しいが補助の仕事であればできる方に向けた支援の2種類のサポートがあります。どちらも利用者と職場の適正を考えて仕事内容を選ぶ必要があります。
3つ目の仕事が利用者の余暇を楽しむためのサポートになります。障害ごとに使えるサービスの名目が異なり、同行援護や行動援護などの仕事があります。どういった障害を持っているかによって仕事内容が変わりますので、経験を積むことで仕事の幅が広がっていきます。
障害者施設の種類
障害者施設の種類は通うタイプの通所施設と住むタイプの入所施設があります。通所タイプの障害者更生施設はリハビリや訓練などのサービスが受けられる施設で、社会生活に順応できるように訓練をすることができる施設です。障害者授産施設は入所施設と通所施設の2タイプがあります。障害者授産施設は一般企業で働くことが難しい方に向けて、施設内で授産活動を行って働く意欲と技術を身につけるための施設になります。
生活施設では24時間介護を必要とする方に向けて身体障害の介護や治療が受けられます。自宅では日常生活が難しいという障害者に向けて、1人暮らしをするための訓練や勉強に取り組むサービスを提供している施設もあります。地域利用施設はデイケアやレクリエーションなどを行う施設の総称となります。体育館や温水プールがある施設などもあるので、様々な設備がその施設によって配備されています。