「介護士」について
高齢者向けの介護施設で働いているイメージが強い介護士ですが、介護施設だけではなく障害者施設でも介護士は活躍しています。障害者施設で働く介護士についてここでは紹介しています。
業務内容
介護士は障害者施設の中でも重度の身体障害か知的障害のある方を対象としている施設で働く場合が多いです。介護施設で働くイメージが強いという人にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、求人を探してみると多く見つかることに驚くかもしれません。
そんな重度の身体障害や知的障害を抱えている人を対象とした障害者施設での仕事には、介護施設と同様に排泄介助や食事介助などがあります。介護施設との大きな違いとして高齢者ではなく若い人が多いので、自分よりも年下の人を介助するということもあります。
また介護施設では体に負担がかかるということもあり、外出をあまり多く行わない施設が多いですが、障害者施設では外出の機会やレクリエーションの機会がとても多いです。利用者と一緒に外出したり企画を考えたりする頻度も多くなるので、レクリエーションなどの企画に携わる仕事が介護施設と比べて多いという特徴も持ちます。
障害者施設で学べること
もちろん基本的な介護技術も介護施設と変わらず学ぶことができますが、障害者施設ならではの学びというものもあります。障害者施設での介護は、脳性麻痺や四肢欠損といった疾患を持っている利用者を相手にする場合も多いので、そういった人に向けた対応の仕方や注意点を学ぶことができます。また高齢者に向けた配慮ではなく、若い人に向けた配慮や若い世代への介護の方法を学ぶこともできます。
利用者の家族への対応も、介護施設の場合とは異なります。障害者施設での場合、子を見守る親の割合がとても高くなるため、家族の気持ちも汲んだ適切な対応が求められます。また入所している間に自宅に連れて帰るケースも多いので、その際に在宅復帰できるかという見極めや、在宅でも困らないような対応方法を学ぶことにもなります。
通所型での働き方
障害者施設の中でもデイサービスの形態となる通所型の施設があります。普段は自宅で過ごしている利用者が、働きに出て誰も家にいなくなるなどの理由で日中は施設に預けるといったケースで利用されます。介護施設と同様に入浴や食事介助などの仕事がありますが、障害者施設のデイサービスでは送迎がないところも多いです。家族が送り迎えするということが多いので、送迎の運転に不安があるという人にとっては働きやすくなるかもしれません。